災害看護教育プログラムの開発
―災害看護教育内容の抽出とカリキュラム構築―

山本あい子1)、増野 園惠2)、津田万寿美3)、中西 睦子4)
安藤 幸子5)、山田 覚6)

1)兵庫県立大学、2)元兵庫県立大学、3)天使大学院、4)国際医療福祉大学、
5)神戸市看護大学、6)高知女子大学

キーワード:災害看護教育、カリキュラム開発、学部・大学院教育

要 旨

本研究目的は、災害看護教育モデルを構築することであった。目的達成のために、①災害看護学の内容抽出と構造化をはかる、②基礎教育と卒後教育(現任教育と大学院教育)の各教育レベルにおける災害看護教育プログラム試案を作成する、③作成した災害看護教育プログラムの妥当性を検討するの3目標を設定した。研究方法として、文献統合ならびにグループ討議を用いた。その結果、教育内容として7つの大項目、その下位に各2項目から6項目の中項目、更に小項目を設定した。学部・大学院・現任教育(スタッフナースレベル・看護管理者レベル)における教育目標を設定し、それに基づきカリキュラムモデルを作成した。看護基礎教育では必修2単位、選択2単位、計4単位の科目を設定した。大学院教育においては、災害看護専門看護師育成をめざして、日本看護系大学協議会の基準にのっとり、18単位分9科目を設定した。現任教育としては、スタッフナースと看護管理者を対象として、それぞれ1日半のコースを構築した。今後に向けて、構築した教育プログラムを試行しつつ精錬を続けること、災害看護教育専門家の育成を行うこと等が必要である。

●連絡先:E-mail aiko_yamamoto@cnas.u-hyogo.ac.jp
Vol.6 No.3 Mar.2005




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